鹿児島市議会では、10日も市が計画するサッカースタジアムが取り上げられました。市議から質問が出たのは、候補地の可能性に挙げられている鹿児島サンロイヤル跡地が「街なか」かどうかでした。

鹿児島市はサッカースタジアムの候補地の選定を県と進めています。

鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルは、施設の老朽化などから県有地の住吉町15番街区への移転の方針を示していて、下鶴市長と塩田知事は、いずれも「候補地になり得る」との認識を示しています。

Jリーグはスタジアム整備について「中心市街地の核として強い求心力になる施設」=「街なかスタジアム」を推奨していて、鹿児島市も目指しています。

10日の市議会で質問がでたのは、ホテル跡地で整備した場合、「街なかスタジアム」と言えるのか、でした。

その代名詞となっているのが、今年2月、広島市に開業したスタジアム「エディオンピースウイング広島」です。駅に近く中心地として栄えてきた紙屋町・八丁堀エリアからは徒歩圏内です。

一方、鹿児島市はこれまで、ドルフィンポート跡地や北ふ頭がある本港区を候補地に挙げ、天文館エリアの近さから中心市街地に賑わいを作れると説明してきました。一方、サンロイヤル跡地は、天文館まで直線でおよそ2.5キロの距離にあります。

こうした中、10日、市議から質問が挙がりました。

(市民連合・三反園輝男市議)「鹿児島サンロイヤル跡地は、Jリーグが掲げる『街なかスタジアム』に合致しているのか」

(鹿児島市・中豊司観光交流局長)「街なかスタジアムは、Jリーグの資料において、中心市街地活性化の新たな求心力になるものとして位置づけられている。(サンロイヤル)ホテル敷地は、Jリーグの考え方に沿っている」

鹿児島市は今後、サンロイヤルホテルの移転の動向を注視して、候補地となりえるのか、可能性を模索していく考えです。

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