原発事故からあすで13年半。東京電力は、福島第一原発の廃炉で最難関とされる溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しに、きょう着手しました。

東京電力は午前7時20分、福島第一原発2号機で燃料デブリの試験的な取り出しに着手しました。

燃料デブリは1号機から3号機の中におよそ880トンあるとみられていますが、今回の作業では3グラム以下のデブリを採取する計画です。作業はテレスコ式と呼ばれる細いパイプ状の装置を使って行われ、取り出しまでには2週間以上かかるとみられています。

廃炉の最難関とされるデブリの取り出しはこれまで3度にわたって延期されています。

先月22日に当初の計画から3年あまり遅れて始まる予定でしたが、装置を押し込むパイプの順番を間違えるミスがあり、中断されていました。

ミスを受け、東電は再発防止策をまとめ、パイプにカラーテープを貼るなどの対策を取ったうえで現場に社員を立ち会わせて作業を再開しました。

東電は「安全を最優先に緊張感を持って取り組む」とコメントしています。

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