台風10号が大分県内に接近していた8月30日、大分県別府市の飲食店で意外な場所からある動物が助け出されました。嵐の日に繰り広げられた救出劇とは?

かわいらしい鳴き声をあげながら歩く子ネコ。飲食店などを経営する別府市のサンデザインで飼われているオスのサンサンです。生後2、3週間とみられるサンサンはある意外な場所から助け出されました。

台風10号が県内に接近していた8月30日夕方。別府市の飲食店「北浜ハイボール酒場」で店長が開店準備をしていると壁の中から鳴き声がー

(北浜ハイボール酒場・金光千尋店長)「ここらへんから鳴き声がして、カサカサ音もして、『あ!ここだ!』みたいな」

工具を使って壁をこじ開けること30分。中から出てきたのは1匹の子ネコでした。

(金光千尋店長)「外傷もなく元気に救えたので『良かったね』ってみんなで言いました。全然開きもしないところで、すき間もなくてどこから入ったんだろうという感じ」

保護した子ネコは体長25センチ、体重は270グラム。動物病院の診察の結果、ケガはなく、健康状態に異常はありませんでした。

「サンサン」

サンサンと名づけられた子ネコ。甘えた様子を見せながら遊びまわる姿がスタッフに人気です。SNSで里親を募集した結果、新たな飼い主が見つかりました。

(サンデザイン・岡本慎也社長)「里親がお仕事の取引先なので、ちょこちょこLINEなどで写真をくださいねってお願いしています。人生ならぬ、元気に幸せな『ネコ生』を送って、いろいろな人に愛されてほしい」

壁の中から助け出された小さな命。多くの人が成長を見守っています。

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