仙台市出身の一力遼三冠が8日、中国で行われた囲碁の世界選手権で初優勝を果たしました。日本棋院の棋士が主要な国際大会で優勝するのは19年ぶりで、仙台市内の囲碁愛好家からも喜びの声が聞かれました。

中国・上海市で行われた囲碁の第10回応氏世界選手権。仙台市出身の一力遼三冠は、5番勝負の第3局で中国の謝科九段を破り、対戦成績3勝0敗で初優勝しました。応氏杯は4年に一度開催される世界トップレベルの大会で、今回は予選を突破した日本、中国、韓国の棋士ら16人がトーナメントで争いました。

一力遼三冠:
「途中はかなり厳しいかと思っていたんですけど、最後まで諦めずにとっていくことを心がけてやりました。決勝に来たからには優勝したいと思っていたので、優勝することができて本当に嬉しく思います」

日本棋院に所属する棋士が主要な国際大会で優勝するのは、2005年、第9回LG杯の張栩九段以来、19年ぶりです。

仙台市の「青葉囲碁サロン」です。一力三冠も訪れたことがあるこのサロンでは9日も40人ほどの愛好家が囲碁を楽しんでいて、一力三冠の快挙に喜びの声が聞かれました。

サロン参加者:
「素晴らしいなと、仙台の誇りですよね」
「一力さんとは昔(対局を)やったことあるんですよ。まさかこんなにね、仙台の一力さんから、日本の一力さん、世界の一力さんですからね。こんなになるとはその時は思っておりませんでした」
「うれしいです。一力さんにはもっともっとタイトルを取ってほしい」
日本棋院宮城県支部連合会 笠原嘉洋会長:
「よくやったと思いました。19年ぶりに優勝したというのはすごいこと。日本の囲碁界が盛り上がっていくようにしてほしい」

初めて世界一の栄光をつかんだ一力三冠。今後の活躍にますます期待が集まります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。