再開が待たれたなでしこリーグ1部、中断明け最初の試合は台風10号の影響により、12チーム中6チームのみの3試合が行われました。

 首位をキープして、中断期間に入ったヴィアマテラス宮崎は、9月1日ホームのいちご宮崎新富サッカー場で愛媛FCレディースと対戦。 
 両チームとも新加入選手を迎え、中断明け最初の試合に臨みました。

試合開始から、攻撃的な姿勢の宮崎に対して、愛媛は守護神GK小松里弥を中心に堅実な守備を展開します。

試合を動かしたのは、前半19分。
カウンターで、愛媛のFW田子夏海が裏へ抜け出し、そのままシュートを流し込んで愛媛が先制点を獲得します。

この後、両者1歩も譲らない攻守が続いて後半戦へ。

1点を追う宮崎ですが、後半開始6分、またしても愛媛の田子が追加点をあげ、0-2と4月に対戦した際と同じように2点を追う展開となりました。

 しかし、その約10分後、途中交代で入った愛媛のMF久保田晴香がクロスに合わせて頭で押し込み3点目を奪われます。



 その後も宮崎は攻撃的に攻め続けるものの、なかなか得点に結びつかない苦しい時間帯が続きます。

 苦しい時間、宮崎に光が見えたのは68分。

 ハーフタイムで投入された新加入FW小澤寛が空中に上がったボールを頭で落としてFW齊藤夕眞へ繋ぎ、最後は得点王齊藤がシュートを放ち1-2。

 さらに、試合終盤、再び齊藤が得点を決め2-3と追い上げますが、愛媛がそのまま逃げ切り試合終了。

 なでしこリーグ1部優勝に向け、白星発進したい宮崎は苦しいゲームを強いられる形となりました。

次のホーム戦は9月16日(祝・月)いちご宮崎新富サッカー場でバニーズ群馬FCホワイトスター(9位)との試合です。


≪スコア≫
ヴィアマテラス宮崎 2-3 愛媛FCレディース


≪得点≫
前半19分 0-1  FW 田子夏海
後半6分 0-2  FW 土屋祐津季
後半17分 0-3  MF 久保田晴香
後半23分 1-3  FW 齊藤夕眞
後半44分 2-3  FW 齊藤夕眞


―実況アナのメモ―
今季、ヴィアマテラスには新加入の選手が11人います。
中でも、今回の対戦相手愛媛FCレディースから今季加入したFW大矢円佳選手は、この試合からメンバー入りした選手です。
試合前、大矢選手にお話を伺った中で特に印象的だったのは「ヴィアマテラスに来てディフェンスの概念が覆された」という言葉でした。
同じDFポジションをやっているはずなのに、“ポジションが変わった?”とすら感じることもあるとのこと。
これまでに経験したことのない攻撃参加への優先順位の高さ。ただ、それがあるからこそヴィアマテラスは強く、得点が取れるチームだと実感したそうです。
今季、ヴィアマテラスはこれまでに40得点、チームの得点ランキングでは2位【静岡SSUボニータ】と4点差をつけ、圧倒的な攻撃力を兼ね備えています。
大矢選手が感じたように、ポジション関係なく、どこからでも誰でも点を狙い獲得出来る選手が育っている証ではないかと思います。
チームの得点数は一体どこまで伸びて行くのか、注目です。

(文:MRT宮崎放送アナウンサー 古田とわ)

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