パワハラ疑惑などで告発された兵庫県の斎藤元彦知事に、当時推薦した「日本維新の会」が辞職と出直し選挙を求めると発表しました。

日本維新の会の藤田幹事長は9日午後、兵庫県の斎藤知事に対し、辞職し出直し選挙で信を問うよう求めることを決めたと話しました。

また、共同代表でもある吉村洋文大阪府知事が、大阪府に勤めたこともある斎藤知事にコンタクトをとって、説得する機会もあったということです。

斎藤知事は今月6日の県議会の百条委員会でも、パワハラ疑惑などの告発文書は公益通報にあたらず、文書を作成した元県民局長への処分も適切だったとの認識を示していますが、維新の会の県議団はきょう午後にも知事に対して辞職と出直し選挙を申し入れる予定です。

藤田幹事長は、「一定の事実が浮き彫りになり、経営責任が必要と判断した。県政に停滞を招いたのは事実。辞職して出直し選挙で真意を問うことが政治家に許された一つの手段」と話しました。

県議会では最大会派の自民党が辞職の申し入れを決めていて、他の3つの会派も賛同する方向で調整しており、全会派が辞職を求めることになります。

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