あす9月9日は「温泉の日」。
これから秋の行楽シーズン、寒くなる冬場にかけて、温泉が恋しくなる季節となります。そこで気になるのが、温泉にまつわる様々な習慣。温泉の入り方に、果たして正解はあるのでしょうか?

温泉宿の電話予約サービスなどを提供する「株式会社ゆこゆこ」が、温泉が好きと回答した20代~60代の男女1500人を対象に実施したインターネット調査「細かすぎる温泉の実態調査 第1弾(2024)」の結果が、このほど発表されました。

それによりますと、「最も温泉に行きたくなる季節はいつですか?」という質問に対して、「冬」が44.0%、「秋」が21.4%。「春」「夏」がそれぞれ2.3%という結果に。やはり、寒くなる秋冬にかけて温泉が恋しくなる人が多いようです。

また、温泉にまつわる習慣についても、気になる結果が。

「温泉に入った後に『上がり湯』をしますか?」という質問に対しては、「上がり湯をする」と答えた人が58.3%、「しない」と答えた人が41.7%という結果になりました。

そもそも「上がり湯」とは、風呂から上がる前にシャワーやお湯で体を洗い流すこと。多くの人が利用する共同の風呂の場合、お湯の汚れなどが気になる人も多いため、この上がり湯の習慣ができたと言われています。

しかし、温泉には体に良い成分も含まれており、洗い流してしまうと効能が薄れてしまう懸念も…。

この「上がり湯」するかしないか問題、果たして正解はあるのでしょうか?
「ゆこゆこ」広報をつとめる、温泉ソムリエの高野さんの見解です。

ゆこゆこ広報 温泉ソムリエ 高野さん
「温泉ソムリエとしては、『上がり湯』をすることをおすすめします。泉質によって、成分が残ったままだと肌や髪に悪影響を及ぼす可能性があるからです。特に酸性泉や硫黄泉などの刺激の強い温泉は、温泉成分の含まれないお湯で完全に洗い流したほうがよいでしょう。逆に、刺激の少ない肌ざわりの良い温泉であれば温泉水で上がり湯をすることもできます。温泉が出ている湯口があれば、そこから桶で新鮮な温泉を汲んでタオルを浸し、そのタオルで体を拭いてください。皮膚に付着した温泉の膜を保つことができ、入浴後3時間ほどは皮膚からの温泉成分浸透効果が持続します。温泉成分を確認したうえで、この『温泉ソムリエ流・上がり湯』もぜひお試しください。」

温泉が恋しくなるこれからの季節、泉質などに応じて上がり湯をする・しないも使い分けていくのがよさそうです。

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