徳島県で高校などに配備したタブレット端末の6割超が故障する事態が起き、高温下の保管や端末の品質が原因だったことが明らかになった。識者は「学校側の管理が追い付いていない」と指摘。国は「GIGAスクール構想」として全国の小中学校に端末を配備、各自治体は高校でも導入を進めているが、同様の問題が起きかねず、対策が求められている。  徳島県教育委員会は2021年、中国・ツーウェイ社製の端末1万6500台を児童生徒に配った。だが23年春以降、バッテリーの膨張や電池がすぐになくなる不具合が続発し、端末が不足する事態に。  四電工は製品不良は認められず、夏休み中に空調管理されていない学校で保管していたことが原因との調査結果を公表。県教委は「保管環境が良くなかった」と認めた。  国際大学GLOCOMの豊福晋平准教授(教育工学)によると、子どもが自宅でタブレットを使っていると、保護者には勉強せず遊んでいるように見えてしまい、学校にクレームが入るため、夏休み中は持ち帰らせないケースがあるという。


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