プロバスケットボールB2の青森ワッツは、来シーズンのリーグ参戦に必要な「B2ライセンス」の交付が決定しました。新たなオーナーに決まった「メルコグループ」は、運営とは一線を画して「地域に根差した」クラブづくりを目指します。

青森スポーツクリエイション・北谷稔行社長
「本当に本当に言葉では表せないほど感謝している。何としても、このご恩を恩返しするために〝新生・青森ワッツ〟をお見せして1人でも多くの方を笑顔にしたい」

青森ワッツの運営会社の北谷社長が久々に見せた笑顔。
当時の筆頭株主の経営破綻に伴う経営難と、チーム解散の危機の表明から約2か月。

23日は新たなオーナとなる「メルコグループ」の担当者と合同で会見し、就任と経営参画の経緯について説明しました。

運営会社時期社長就任予定 バッファロー 渡邊裕介氏
「ブースターの皆様の青いユニホームを見て、このチームは本当に地域に愛されているチームだなと実感した。この燃え盛る青い炎を消してはいけない」

メルコグループはIT事業の「バッファロー」や、麺類の製造・販売するシマダヤを傘下に置く東京の企業です。ワッツの支援に乗り出したのは、顧客である県内企業からの紹介やリーグ側の後押しもありました。これまでに、バレーボールVリーグ1部のVC長野の経営に参画するなど、スポーツ振興にも力を入れる一方、あくまでクラブ運営を支える立場を強調します。

メルコグループ 冨谷英人財務部長
「『メルコホールディングス』だったり『バッファロー』といった名前を前面に出すということはしない。地域優先でやらせていただく。愛知や東京に来てくださいということはしない。青森の地でやっていただく」

クラブの経営やチームの強化方針など具体的な運営については、今後の話し合いが続きますが、県内初のプロスポーツチームとして誕生した「青森ワッツ」は新たな一歩を踏み出します。

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