派閥なき総裁選ともいわれる今回の自民党の総裁選挙。
「本命候補」の1人とされる小泉元環境大臣が6日、立候補を表明し秋にも予想される総選挙を見据えて北海道内議員の動きも熱を帯びています。
政治の世界では、絶対に負けない「後だしジャンケン」。
自民党 小泉進次郎 元環境大臣
「このたびの自民党総裁選に立候補します。今回の総裁選は自民党が本当に変わるか、変えられるのは誰かが問われる選挙」
6日、立候補を表明した小泉進次郎元環境大臣は父親譲りの歯切れのよい言葉で「刷新感」をアピールします。
立候補を表明したのはすでに6人。
来週12日の告示までにあと何人出るのかわかりませんが、党の再生を掲げる候補者たちが避けて通れないのが「政治とカネ」の問題への取り組みです。
自民党・旧安倍派 和田義明 衆院議員
「私は小林鷹之先生を応援します」
8月29日、自身のセミナーに小林鷹之前経済安保担当大臣を招いたのは旧安倍派の和田義明議員です。
旧二階派の武部新議員と高木宏寿議員も支持を表明しました。
自民党・旧二階派 武部新 衆院議員
「旧二階派で同期で彼の人柄も分かっているので」
自民党・旧二階派 高木宏寿 衆院議員
「将来総理総裁を目指すことのできるのはこの男しかいないと見ていた」
小林氏は裏金事件で役職をはずされた旧安倍派の議員について「国民の一定の理解を得られた時点で適材適所の人事を行うことが大切」と処遇の見直しに言及しました。
そこで、旧安倍派、990万円の不記載があった和田氏に小林氏支持の理由を尋ねると。
自民党・旧安倍派 和田義明 衆院議員
「あくまで政策、本人の人柄そこのところが中心となるので、そこのところで私が右往左往するということは一切ありません」
2057万円の不記載があった橋本聖子議員は「現時点で支持する特定の候補者はいない」としたうえで、「政治とカネ」については。
自民党・旧安倍派 橋本聖子 参院議員
「私はその当事者であるので、どういった考えにもそこを重く受け止めて対応しないといけないと思っています」
派閥なき総裁選ともいわれる今回の総裁選ですが、かつての領袖を支持する議員もいます。
自民党・旧茂木派 東国幹 衆院議員
「ほどほどの経験と手腕がなければ日本の置かれた難局を乗り越えることにならない」
自民党・旧茂木派 鈴木貴子 衆院議員
「確かな経験と実績そして国内外のさまざまな人脈を持った力強いリーダーが必要だと思う」
一方、次の総選挙では苦戦も予想される比例ブロックから出馬する議員は。
自民党・旧二階派 伊東良孝 参院議員
「石破先生を支持したいと思っている。日頃の彼の理路整然たる考え方あいさつもすばらしいと思っていたので」
そして、派閥の異なる候補者を支持する議員も…。
自民党・麻生派 中村裕之 衆院議員
「私の政治スタンスで言うと高市さんが一番総理にふさわしい。それだけの実績も経験も知識もある方だと思っている」
対する立憲民主党も代表選の告示を7日に控え、「刷新感」に対し、「安定感」をアピールします。
代表選に出馬する枝野幸男前代表は、早速、北海道内に入り、函館市の大泉市長と意見交換を行いました。
立憲民主党 枝野幸男 前代表
「(北海道は)全体として立憲民主党が多くの皆さんから支援をいただいている地域であるうえ、選出の国会議員の中に私を今回支えてくれる仲間がたくさんいる」
このほか、代表選には野田元総理と札幌市出身の泉代表も出馬を表明しています。
しっかり、国民に支持される組織をつくれるのか。
ある意味、自民党の総裁選よりも重要ともいえます。
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