沖縄本島内にすむ希少なカタツムリを食べる八重山原産の“外来種”、「ヤエヤママドボタル」が、本島の生態系を崩す恐れがあるとして、県が対策に乗り出しています。

八重山原産のヤエヤママドボタルは幼虫期の体長が6センチと大型で、大量のカタツムリを食べることが特徴です。

ヤエヤママドボタルの幼虫



2003年に本島南部で初確認され、近年は恩納村や今帰仁村でも見つかっています。

ヤエヤママドボタルの幼虫は在来のホタルに比べて体長が3倍程度、重さは10倍以上あり、沖縄固有の希少なカタツムリを大量に捕食するため、生態系への影響が懸念されています。

カタツムリを捕食するヤエヤママドボタルの幼虫

県は去年ヤエヤママドボタルを「重点対策種」に指定し、防除を進めています。

▽調査・駆除にあたる石神安弘さん
「(在来種と)同じような場所を使って同じような生き物を食べる。カタツムリもいなくなる、もともといたホタルもいなくなるのが問題になっている」

調査・駆除にあたる石神安弘さん



ヤエヤママドボタルは本島南部から北部へ生息範囲を拡大しているとみられ、今後、世界自然遺産に登録されている北部の希少な生物への影響が懸念されています。

県は、浦添市・西原町から北の地域で見かけた場合は、県環境部自然保護課まで連絡するよう、協力を呼びかけています。

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