8月の台風5号の影響で、夏の書き入れ時に一時休業を余儀なくされた岩泉町の龍泉洞。本格的な秋の行楽シーズンでの巻き返しを図る町を代表する観光スポットと周辺施設を取材しました。

日本三大鍾乳洞に数えられ、国の天然記念物にも指定されている岩泉町の龍泉洞。
世界有数とも言われる透明度を誇る青い地底湖が自慢の、町を代表する観光スポットですが…。

8月12日に岩手県内に上陸した台風5号による大雨で、洞内からは水があふれ通路が冠水したため、13日もの間休業しました。
龍泉洞は、2023年も大雨で同じ時期に3週間休業していて、2年続けて夏の書き入れ時に休業を余儀なくされたかたちです。

洞内からあふれていた水が止まり、配電盤や床板などを修繕して安全が確認できたため、8月25日に営業を再開した龍泉洞。
2日後の27日にはさっそく全国から多くの観光客が訪れ、年間を通して10度前後と涼しい洞内を楽しんでいました。

(甲斐谷キャスター)
「地底湖までやってきました。水位はだいぶ下がっていてその透明度も戻ってきています」
(龍泉洞事務所 菊地隆二所長)
「一日も早い復旧を目指してスタッフ一同、業者と取り組んできました。多くのお客様に遊びに来ていただいて天然のクーラー、ドラゴンブルーの地底湖を楽しんでいただきたいと思います」

龍泉洞の営業再開は周辺の観光や宿泊施設にも大きな影響を与えます。


2024年4月、龍泉洞に隣接するレストハウス内にオープンしたおにぎり屋「ふっくら亭」も秋の行楽シーズンに巻き返しを図ります。

常時20種類ほどのおにぎりが並ぶふっくら亭。
県産の銀河のしずくを龍泉洞の水で炊いたごはんで包む具材は、ほとんどが町内産や県産の食材です。
・町内で採れた大葉と三陸産のシラスを混ぜたおにぎりは白だしで味付け。


・町内の農家が育てる新潟の伝統野菜、神楽南蛮の南蛮みそおにぎりはさわやかな辛みがが感じられます。

・そして、町で飼育されたブランド豚、龍泉洞黒豚を使ったおにぎりには、アクセントとして紅しょうがを添えていただきます。

(甲斐谷キャスター)
「豚肉のしょうが焼が味がしっかりしていて、ごはんとの相性がいいです。ご飯はとってもふっくらしていてお米が柔らかい~」

米の粒がしっかりと感じられ具材のおいしさ引き立てるやさしく握ったおにぎり。

今月下旬からの本格的な秋の行楽シーズンでは、新米でつくったおにぎりが龍泉洞を訪れた人のお腹を満たします。

10月には龍泉洞園地を会場に恒例の秋まつりが開催される予定で、大雨による休業を乗り越え秋の賑わいにつなげます。

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