原発事故で、いまも一部の地域に避難指示が出されている福島県富岡町では、住民に帰還の意向がある地域に絞った除染が4日から始まりました。

浦部智弘アナウンサー「富岡町の特定帰還居住区域ではきょうから除染作業が始まり、いま作業員が雨どいの拭き取りを行っています」

除染が始まったのは、富岡町深谷地区の「特定帰還居住区域」です。「特定帰還居住区域」は、帰還困難区域のうち、希望する住民が帰還できるように除染など環境を整備するエリアで、政府は、2029年末までの避難指示解除を目指しています。

4日は、雨どいのふき取りや草を刈り取る作業が行われました。特定帰還居住区域で除染が行われるのは、大熊町と双葉町、浪江町に次いで4例目です。富岡町の対象となるのは、3つの行政区のおよそ220ヘクタールで、町によりますと帰還を望んでいるのは、90世帯ほどだということです。

環境省 環境再生課・中村祥課長「ご帰還を目指されている方に少しでも早くお戻りになれるように、環境省としては除染、あるいは家屋の解体を全力を尽くしていきたい」

環境省は、富岡町で今年度、家屋など50件の解体とおよそ20ヘクタールで除染を行うとしていて、希望があれば、建物の所有者の立ち会いも対応するいうことです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。