関東や関西などを中心にコメの品薄が続いています。すでに早いところでは新米の販売が始まっていますが、全国のトップブランド『魚沼産コシヒカリ』の生育状況は? JAが自治体に報告しました。

新潟県南魚沼市 林茂男市長
「ブランド力を今こそ高める。定着させる。そのことを我々としては不審死、心血を注ぐべき」

魚沼地区のJAみなみ魚沼とJA魚沼でつくられている「魚沼米対策協議会」が開いた懇談会。参加したのは自治体やコメ農家、卸売り業者などです。

JAみなみ魚沼 営農指導課 髙村直人課長
「昨年の品質低下、収量が振るわなかったという点を課題として、まずはやはり土づくりを改めて実践していこうと」

去年、新潟県産米は夏の猛暑と水不足で品質が低下。コシヒカリの1等米比率は過去最も低い4.7%となりました。

JAみなみ魚沼は異常気象で品質が低下するのを防ごうと、出穂期の後の水の管理の徹底や肥料の適切な補給など対策を強化。今年は天候にも恵まれたこともあり、魚沼産米は平年並みの品質と収量が見込めるということです。

JAみなみ魚沼 営農指導課 髙村直人課長
「7月は非常に温度が高く、また雨も多かった。日照量は少なかったということもあり、稲も葉の色が濃いめに推移した」

一方、深刻なコメの品薄は値段の高騰にもつながっています。
今後、販売される新米も値上げは続く見込みですが、JA県本部は生産資材の価格高騰やコメの需給環境なども考慮して販売価格を設定していくとしています。

魚沼米対策協議会 井口啓一会長
「農業が再生産できる価格設定でいくということが、やっぱり望ましい姿だなと思っています」

魚沼産コシヒカリの収穫は来週にも始まり、出荷は9月20日を予定しています。

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