7月の記録的大雨では山形県新庄市で2人の警察官が命を落としました。このほど、大雨の現場に、日本警察のトップが足を運びました。

9月3日に現場を訪れた露木(つゆき)警察庁長官は、その翌日に「安全を確保する資機材の整備などが極めて重要」と所感を述べました。

そして、2人の殉職した警察官に対しても、ある思いを口にしました。

新庄市本合海では7月の記録的な大雨で近くの新田川が氾濫し、救助を求める通報を受けて出動した警察官2人がパトカーごと押し流されて命を落としました。

3日、新庄警察署で説明を受けたあと、現場近くで黙祷を捧げた露木警察庁長官は、翌日の取材で、当時の交信記録を聞いたことなどを明らかにしました。

警察庁 露木康浩 長官「水に流されているパトカーのなかから彼らが発した声をきのう聞きましたけれども、まだまだ車がここに流入していきていると交通規制をしてほしいという声が最後の発信であったというふうなことを伺いました」

そして、亡くなった2人に対しては。

「彼らは最後まで警察官であったと思います」

さらに今後の現場に対しての考えを口にしました。

「非常に危険な業務に従事する警察官の安全を確保するための、資機材の整備などが極めて重要であるということを改めて痛感した次第」

県警は今後、再発防止をはかるため警察官の身を守るライフジャケットの数を増やす方針を示しています。

また、警察庁と情報共有を行い、このような災害時の安全規定を見直すとともに今後の災害対応にあたっていくとしています。

県警では殉職した警察官2人について今月17日に警察葬を実施するとしています。

【何があったかはこちら】

「パトカーごと流されている」ノイズだらけの45秒間の通話 大雨の夜、救助に向かい死亡した巡査長に “届かなかったライフジャケット” (山形・新庄市)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1322818?display=1

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