その景観から、「日本のアマルフィ」とも呼ばれる和歌山市の雑賀崎で、住民らが頭を悩ませている野犬の問題。4日に記者会見した和歌山市長は、「一刻も早い対策を」と今月の議会に、対策費約160万円を提案することを明らかにしました。


◆「数がすごい、怖いです」

MBS「憤マン」が伝えた和歌山市の野犬問題。住民らは「数がすごい、怖いです」「子どもが外で遊んでいるときに危ないな、と思うのでなんとかしてほしい」などと口々に話していました。

カメラの前にも黒色や白色の体長1mほどの野犬が何頭も姿を現しました。

地元住民によりますと、野犬は少なくとも10年以上前から目撃されていて、現在、雑賀崎では40~50頭ほどが生息しているとみられます。

生ごみを荒らされたり、住宅の敷地内にフンをされたりするなどの被害がたびたび発生しているといい、ごみ置き場を木の板で囲うなどの対策はしていますが、効果は限定的。

和歌山市は、野犬の保護活動のためほぼ毎日パトロールをしています。檻も設置していますが、警戒心が強く、多くても月に3、4頭ほどしか入らないといいます。


◆「捕獲檻は慣れていて入らない」改良型へ

4日、記者会見した和歌山市の尾花正啓市長は、「一刻も早く野犬対策したい」と述べ、約160万円の予算を9月議会に提出すると話しました。

尾花市長は、「捕獲は、いままで行けなかった早朝の人件費を予算化した。捕獲檻は、野犬が慣れていて入らないので、改良型を設置します。『バケツトラップ』という、エサを食べれば捕獲できるものも新たに導入させてもらう」と話しました。

市長は重ねて、「大きな問題は夜間のエサやり。それで野犬が集まっている」と述べて、夜間の餌やりに対する指導も予算化したいと明らかにしました。

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