自分のペースで学ぶことができる通信制高校サポート校、未来学園の入学式が大分市で行われ、約60人が夢に向かって一歩を踏み出しました。

制服はなく自由な服装で式に臨む生徒たち。大分市と佐伯市に拠点がある通信制高校サポート校の未来学園には今年度過去最多の66人が入学しました。

松川大介学園長

松川大介学園長:
「学校に行きたくても行けないことを不登校というのなら、不登校卒業おめでとうございます。そして入学おめでとうございます」

未来学園では年間70枚のレポート学習やおよそ20日間のスクーリングなどで必要単位を取得すれば高校卒業資格を得られます。レポート学習では各テーブルに先生が付き、個別に質問することができます。

生徒:
「レポートも手厚く見てくれたり、相談も乗ってくれたりするので安心して生活できると思った」

勉強のあとは自由時間。トランプをしたりゲームをしたりして、子どもたちの“居場所”の役割も果たしています。この春入学する片桐凛也さんは中学校で不登校の経験があり、自分のペースで学べるこの学園を選びました。

片桐凛也さん:
「先生とそこに通っている生徒の雰囲気が良くて自分もなじめそう」

2019年に設立された未来学園の卒業生は5年間で123人にのぼります。不登校の増加を背景に通信制高校で学ぶ生徒は全国的に増加。学園には個性豊かな子どもが集まっています。神楽など、自由な時間を活用して自分の好きなことに打ち込んでいます。

松川大介学園長:
「高校卒業を諦めさせないというのが理念。ひとり一人ポテンシャルは持っていて、まずは自分のやりたいことに一生懸命打ち込んで、そこからどんどん社会的に自立していけるような居場所でありたい」

片桐さん親子

片桐凛也さん:
「高校生活が始まるのがとても楽しみです。車関係の仕事をしていけたらと思います」

片桐さんの母:
「これから3年間頑張ってほしいなと思います。しっかりした大人になってくれればいいなと思います」

多様な生徒の受け皿となる学びの場でも気持ちを新たに新生活がスタートします。

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