10月の富山県知事選挙へ向けて、現職の新田知事が1日、公約を発表しました。「こどもまんなか社会の実現」を掲げ、第2子の保育料無償化を目指します。

新田知事:「今回は成長戦略、その富山県成長戦略のアクションプランです。描いた富山県の成長戦略を実際に社会に実装していく。実行していく。そのようなフェーズにしなければならないと考えております」

1日、2期目に向けた選挙公約を発表した新田知事。人材育成と社会経済を柱とし、それぞれに8つの重点施策「富山八策」を設けました。

中でも、「こどもまんなか社会の実現」では、0歳から2歳の第2子保育料無償化を目指すとしました。

実現には7億7千万円の財源が必要になるという試算を紹介。「少子化対策として有効だ」として市町村と財源の負担割合について協議する考えを示しました。

新田知事:「ほかの自治体の財政のことに具体的に口出しをすることはできませんけども、できれば、われわれ地方自治体は方向性として、子どもに関する経費負担が減るのであればその分はぜひまた別の子ども施策に使いましょうねということ。それについては概ね15人の市長村長さんも同じ思いだというふうに思っています」

このほか、中高一貫校の新設検討、在留外国人との共生社会を実現するための新条例制定、能登半島地震からの復興、経済効果の大きい富裕層の宿泊・観光につながるラグジュアリーホテルの誘致などを図るとしました。

公約の9割を達成 1期目の成果強調

新田知事は前回選で8つの重点政策「富山八策」と88項目の具体策を公約として発表。1期目ではこのうち9割の79項目を達成したとしてその成果を強調しました。

一方、未達成だったのは「副知事3人体制」などの9項目でした。

新田知事:「もしかしたら約束というのは4年でやるはずではないのかと。約束違反じゃないかと言われるとつらいんですね。痛いんですね。でも、考えてみたらでも約束したこと全部4年でできたらまたちょっとハードル低かったんじゃないのという。多分そういったご意見もあるでしょうし、まあ私は90・9%。評価していただきたいなというふうに思ってます」

新田知事が発表した公約の具体策は29項目で、今後は支援を受ける政党や団体と結んだ政策協定を踏まえ、合わせて100項目を発表します。

知事選を巡っては、元上市町議で新人の百塚怜(ひゃくづか・れい)氏も立候補を表明しています。

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