8日に初日を迎える大相撲秋場所を前に、石川県津幡町出身の関脇・大の里が茨城県での公開稽古に臨みました。師匠・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)を相手に17番相撲を取るなど充実の内容でした。

【写真を見る】大の里vs元横綱・稀勢の里 三番稽古17番の全シーンと決まり手

7月の名古屋場所では、相手に相撲を研究され苦しい戦いが続きながらも、9勝6敗と勝ち越し、地力を見せた大の里。

茨城県阿見町の二所ノ関部屋で2日行われた公開稽古で、見学に訪れた部屋の後援会の人たちの注目を集めたのは、師匠と何番も相撲を取る「三番稽古」です。

序盤は、大の里が一気の出足を見せるなどし親方を土俵の外に押し出すなど、持ち味を見せます。

一方の二所ノ関親方も、立ち合いから頭でいくなど厳しい攻めで負けていません。

親方に「巻き替え」を狙われる大の里

大の里は右の下手・左の上手の「右四つ」が、二所ノ関親方は左の下手・右の上手の「左四つ」が得意です。いわゆる「けんか四つ」の両者です。

三番稽古の中では、親方十分の左四つの態勢から大の里が右差しを狙って巻きかえようとするところを寄り切られる場面が2番ありました。

三番稽古は、17番を取って大の里が10勝7敗と場所を見据えた気迫を見せ、勝ち越しました。

大の里「あんな相撲、番数取るとは思わなかったが、しっかりいい稽古ができたので、またあしたからしっかりがんばりたい」

二所ノ関親方「(大の里の調子は)良くもなく悪くもなく。この1週間が勝負」

秋場所の活躍次第では大関昇進の声もありうる中ですが、大の里自身は「特に意識せずに臨みたい」と話します。

大相撲秋場所は今月8日から始まり、22日に千秋楽を迎えます。

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