今年2月、宮古島市のホテルの新築工事現場で、足場の組み立て作業をしていたとび職の男性(当時18)が4階の足場から転落して死亡した事故で、宮古労働基準監督署は2日、元請け業者とその代表取締役、また下請け業者とその職長を労働安全衛生法違反の疑いで那覇地検平良支部に書類送検しました。
宮古労働基準監督署によりますと死亡した18歳の男性は当時、足場の7段目で作業していましたが、1次下請けの「富島総業」は男性に、転落を防ぐ「フルハーネス型安全帯」を使用させていなかった疑いです。
また元請けの「奥浜組」はこの工事現場で、高さ2メートル以上の作業場所で墜落を防止するための設備を設けていなかった疑いがもたれています。
宮古労働基準監督署は、去年6月からこの事故があった今年2月までに事故者が死亡する労働災害が管内で3件発生していることから、安全管理がおろそかになっている状況が懸念されるとして、建設現場などでの監督指導を強化する方針です。
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