9月1日の「防災の日」。神戸市では自然災害で壊れた建物とアスベストについてのシンポジウムが開かれました。

 断熱材などに使われてきたアスベストは、吸うと健康被害を引き起こすおそれがあり、阪神・淡路大震災の後に建物の解体に携わった人がのちに中皮腫を発症しました。1日のシンポジウムには被災地のアスベストを調査している研究者らが出席し、アスベストを使った建物は今もあり、地震や台風で倒壊すれば市民らが吸い込むおそれがあるとして注意を呼びかけました。

 (熊本学園大学 中地重晴教授)「今後もアスベストによる健康被害が発生する可能性があるので、阪神・淡路大震災の教訓として全国に警鐘を発信する必要がある」

 出席者は、復旧を行う職員やボランティア用の防塵マスクの備蓄なども必要だと指摘しました。

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