パリパラリンピックの車いすラグビーは、日本時間1日に準決勝が行われ、日本は試合終盤にキャプテン・池透暢選手(高知市出身)が好プレーを連発し、強豪・オーストラリアに52‐51で勝利!初の「決勝進出」と「銀メダル以上」を確定させました!

車いすラグビー日本代表は、今大会の予選リーグ、日本時間8月29日の初戦でドイツに55‐44で勝利、30日のアメリカ戦に45‐42で勝利、31日のカナダ戦に50‐46で勝利と、グループAで"3連勝"し、準決勝に駒を進めていました。

そして、勝てば「メダル確定」となる準決勝、日本は強豪・オーストラリアを相手に序盤から奮闘し、第4ピリオド残り40秒を切って47‐47となる大接戦を演じます。
そして残り15秒、スコアは47-47の同点。ここでボールの主導権を握ったオーストラリアが「試合終了間際でのトライ」を決めようと"時間稼ぎ"に入りますが、日本は、キャプテン・池透暢選手のスチールでボールを奪い、相手に傾きかけた流れを手繰り寄せて「延長戦」に突入します。

そして、3分間の延長に入って残り2分20秒、日本が1トライを決めると、残り1分を切ったところで、またも池透暢選手がスチールで相手からボールを奪い、そのまま"独走"でトライ。このプレーでリードを広げた日本が逃げ切り、オーストラリアに52‐51で勝利!キャプテン・池透暢選手の終盤の好プレー連発で"大接戦"を制し、今大会の"銀メダル以上"を確定させました!

試合後のインタビューで、池選手は、「『これまでの自分たちの成績を超えた』ということで、『今までの自分たちを超えた』という気持ちで、嬉しく思います。『最後まで自分たちのラグビーをやり切る・遂行する』ことにフォーカスして臨んだ結果が、"奇跡のような勝利"を生んだのではないかと思います」と話しました。

日本代表のキャプテン・池透暢選手は、高知市出身。19歳の時に車に乗っていて交通事故に遭い、障がいを負ったうえ、同乗していた友人3人を亡くしました。
その、亡くなった友人たちに「“生きた証”を残したい」と、「パラリンピックでメダルをとる」ことに人生を捧げていて、その言葉通り、2016年リオ大会、2021年東京大会でキャプテンとして日本代表を率い、銅メダルを獲得しています。

ただ、目指すのは、やはり「金メダル」。大会前には「応援してくれるみなさんに金メダルをお見せしたい」と語っていましたが、準決勝に勝利したことで「銀メダル以上」を確定させたうえ、初の決勝進出を決めました!

頼れる日本のキャプテンは、亡き友に「一番輝く"生きた証"」を捧げられるか。池透暢選手が率いる日本代表の決勝は、日本時間3日、午前2時30分からです。

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