服飾やデザインを学ぶ高校生が全国から集まる「全国高等学校ファッションデザイン選手権大会」=ファッション甲子園が、8月25日、青森県弘前市で開かれました。
長野県からは1校のみ、千曲市の屋代南高校ファッションデザインコースの2人が出場しました。
大会に密着しました。
ファッション甲子園の決勝の舞台に上がったのは、全国から寄せられた1929通のデザイン画の中から一次審査を通過した34チーム。
デザイン画を元に仕立てた衣装をモデル役の生徒が身に着け、音楽に合わせてランウェイを歩くファッションショー形式で行われました。
長野県から決勝に進んだのが、屋代南高校・ファッションデザインコースの須田光(すだ・ひかり)さんと山越瑛美(やまこし・えみ)さんの2人。
山越さん:
「3年間応募し続けたけど、1回も行ったことがなかったので、こんなことあるんだってうれしかったです」
デザイン画の題名は「羽化(うか)」にしました。
須田さん:
「スイートピーの花言葉と、チョウからインスピレーションを受けて、さなぎからチョウへ羽化する様子を今の自分と重ね合わせて、未完成のこれから成長していくっていう表現をしたくて、デザインしました」
「最初から2人でファッション甲子園やろうねって話をしてて、羽化のデザインが最初だったんですけど、瑛美ちゃんにぴったり合ったなって思います」
応募は、デザイン担当とモデル役がペアで行いますが、制作は2人で分担。
夏休み中、ほぼ毎日登校して、ミシンをかけたり、刺繍を施したり。
さらに買ってきた布を使うだけではなく、授業で学んでいる地元産のアンズを使った草木染も取り入れました。
須田さん:
「やっぱり2人で頑張って作ってきたので、細かいところまでこだわって作ったので、それをちゃんと見てもらえるように頑張ってきたいと思います」
2人で:
「(狙うのは)優勝を!優勝です!」
ファッション甲子園の舞台は、青森県弘前市。
楽屋に入った須田さんと山越さんもメイクや、衣装の最終調整に余念がありません!
どの学校も、目指すは優勝と意気込みます。
さあ、いよいよ本番。
屋代南高校の出番は6番目。
舞台袖に移動し、出番を待ちます!
決勝に残った34作品は、どれも奇抜。
高校生らしいみずみずしさにあふれた作品がランウェイを飾ります!
そして、結果発表。
「優勝は…」
優勝したのは、大阪府立泉尾(いずお)工業高校の「地球・生命(せいめい)の誕生」。
地球の姿で登場し、水や緑を表す色使いで、美しい命をステージ上で誕生させました。
一方、屋代南高校は、残念ながら、入賞することはできませんでした。
須田さん:
「発表はリハーサル通り、失敗せずにできたのでよかったです」
山越さん:
「気持ちに整理がついてなくてわからないけど、涙がめっちゃ出てくる」
須田さん:
「賞を取るのを目指していたので、取れなくて悔しいんですけど、いろんな学校の高校生が集まっていい刺激になったので、また作品作り、頑張っていきたいと思います」
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