きょう9月1日は「防災の日」です。
今回、予測できない複雑な動きをした台風10号や、巨大地震など、いつ起こるかわからない災害に対し、どのように備えておけばいいのでしょうか?

8月8日、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。気象庁は、南海トラフ巨大地震発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとして、「南海トラフ地震臨時情報」の「巨大地震注意」を発表しました。

今月15日に解除となりましたが、解除されたからといって大規模地震の可能性がなくなるわけではありません。

仮に南海トラフ地震が発生した場合、山陰地方ではどんな被害が出ると考えられているのか、専門家に聞いてみると…

島根大学総合理工学部 向吉秀樹 准教授
「南海トラフ地震が発生した場合、山陰のあたりでも最大で震度5弱の揺れが想定されています。津波の影響は山陰はそれほどないと考えられるんですけれども、特に地盤が緩い場所ですと、液状化が発生する可能性があると考えられます」

出雲平野や安来市、弓ヶ浜半島、米子市街地、湯梨浜町、鳥取市街地周辺などは地盤が軟弱であるため、揺れの増大や液状化などの被害が出やすいと考えられています。

また、南海トラフ地震だけでなく、山陰地方で発生し得る内陸型地震にも気を配る必要があるとして、注意を呼び掛けています。

島根大学総合理工学部 向吉秀樹 准教授
「南海トラフ地震が発生する大体50年ぐらい前から内陸型地震の発生がしやすくなるというのが言われていまして、今ちょうどその時期に入っています。今後30年以内にマグニチュード6.8以上の地震の発生する確率というのが、この山陰地方では非常に高くなっていて40%というふうに言われています。ですので、南海地震に関係なく注意をする必要がある考えられます」

そこで、大切になってくるのが日頃の備え。防災リュックなどを準備している方も多いと思いますが、購入してそのままになっている、というケースも少なくありません。

小崎キャスターもその一人。4年前に防災リュックを購入して以来、中身は更新できていないといいます。米子市防災安全課の防災士・山花さんと一緒に中身を確認してみると、長期保存ができる水や食料は、どれも賞味期限切れとなっていました。

米子市防災安全課 防災士 山花竜一さん
「水って人間一人一日生きるのに、3リットル必要と言われています。重たいんですけど、水もそれなりの量を用意されたほうがいいのかなと思います」

量も少なかったため、小崎キャスターは水・食料ともに買い足すことに。さらに…

米子市防災安全課 防災士 山花竜一さん
「ある程度、下着や着替えの衣服とかはもっておられたほうがいいのかなと思います。やはりずっと同じ服というのも、それだけでもかなり苦痛だと思いますので」

夏と冬で必要なものが異なるため、年2回程度の見直しが望ましいとのこと。

小崎純佳キャスター
「既製品のセットのものを買ったので、なかなか自分仕様にできていないのが反省ですね…」

反省をいかし、着替え、歯磨きセット、メガネ・コンタクト、生理用品なども追加しました。
ただ、詰め込みすぎには注意が必要です。

米子市防災安全課 防災士 山花竜一さん
「リュックの中にあれもいるこれもいると色々詰め込みすぎて、いざ避難しようと思ったときに避難できないのが一番だめかなと思いますので、お子さんならお子さん、高齢者の方なら高齢者の方に合わせた形で、重さやリュックの大きさも配慮していただいて、調整しながら用意するのがいいと思います」

逃げ遅れが無いよう、「避難所まで一人で無理なく持てる重さ」というのが重要だということです。

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