台風10号の影響で、8月31日、静岡県内では午後から大雨となっていて、牧之原市の全域には一時、緊急安全確保が発令されました。
台風10号は、31日午後3時現在ゆっくりと東よりに進んでいて、静岡県内では9月1日午前にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
静岡県内では、牧之原市全域に市内の河川が氾濫する恐れがあるとして、一時「緊急安全確保」が発令されました。
<大石勝博ディレクター>
「静岡市葵区です。時折ザーッという大きい音を立てながら激しい雨が降っています」
静岡県内の24時間降水量は、伊豆市天城山で203ミリ、静岡空港で183ミリとなっています。
<社会部 中西結香記者>
「東名高速道路です。大粒の雨がフロントガラスに打ち付け、前が見えづらくなっています」
東名高速道路では、雨が激しく、フロントガラスを打ちつけ、運転が危険な時間帯もありました。
静岡市葵区の秋山川では一部で越水し、周辺地域に警戒レベル4の避難指示が発表されました。
<浜松総局 野田栞里記者>
「浜松市中央区舘山寺です。連日の大雨で土砂崩れが起きました。木や土砂が道路わきまで押し寄せています」
一方、浜松市中央区の県道沿いでは土砂崩れが発生しています。消防などによりますと30日未明、「土砂が流出してきた模様」と近くを通りかかった人から消防に通報がありました。この土砂崩れによる人的被害はありません。このエリアでは、2023年6月の台風2号の影響で土砂崩れが発生していました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「JR三島駅の新幹線口です。東海道新幹線は、正午ごろから一部運転を再開し、駅には大きな荷物を持った人の姿が増えてきています」
東海道新幹線は29日から一部で運休が続いていましたが、点検の結果、安全が確認できたとして、31日正午すぎから、東京駅から三島駅の間の上下で運転を再開しました。
<東京から三島に帰ってきた人>
「再開してとりあえず安心しました。インフラがないと困るなというのを実感しました」
<三島から品川に向かう人>
「羽田(空港)に行って、海外出張に途中で止まったら怖いのでもう(早めに)行こうと思って」
<松下晴輝アナウンサー>
「JR静岡駅前です。再び雨が強くなってきました。時折空が光り、ゴロゴロと低い音が鳴るなど雷も確認されています。また、断続的に雨が降る影響で道路には大きな水たまりができていて、足元を気にしながら歩く人の姿もありました」
JR東海は31日、東海道新幹線について三島駅~名古屋駅の間で終日、上下で運転を取りやめています。9月1日も、引き続き三島駅~名古屋駅の間の上下で運転を取りやめると発表しています。
また、1日の東海道線について、熱海駅~静岡駅の間の上下、掛川駅~豊橋駅の間の上下で始発から夕方ごろまで運転を見合わせ、静岡駅~掛川駅間の上下で、終日運転を見合わせるということです。
静岡県内では各地で、冠水や土砂崩れが起きるなど被害が出ています。静岡県内では1日午前にかけて、線状降水帯が発生する恐れがあり引き続き厳重な警戒が必要です。
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