29日午前、北海道北広島市のプールで、水泳の授業中だった小学6年生の女の子が溺れ、意識不明の重体になった事故を受け、市の教育委員会は、今年度の小学校のプール授業を全て中止にすることを決めました。

 29日午前、北広島市の「市立白樺プール」で、水泳の授業中だった小学6年生の女の子が溺れ、意識不明の重体になりました。

習熟度別に3つのクラスで授業

 市教委によりますと、当時、6年生の39人が習熟度別に3つのクラスに分けられ、教諭2人と指導員1人がプールの中、もう1人の教諭がプールサイドで指導や監視にあたっていました。

溺れた女児は最上級のAクラス

 溺れた女の子は、授業前のチェックで体調に問題なく、習熟度が最も高いAクラスに入っていました。

 そして、長さ25メートル、深さ95センチのコースで、もう1人の児童と並んで泳ぎ、ゴール地点で浮いている状態になったということです。

溺れるまで、どれくらい泳いだかは調査中

 それまで、どれくらい泳いでいたのかなどは調査中で、まだ、わかっていません。

30日夜、事故を受けて小学校で保護者説明会

 30日夜には、女の子が通っていた小学校で保護説明会も開かれました。

出席の保護者は「スポーツ万能な女の子だったと聞いた。早く意識が回復するのを願うばかり」

 出席した保護者の1人は「言葉がありませんね…スポーツ万能な女の子だったと聞いた。早く意識が回復するのを願うばかり」と話していました。

今年度の小学校のポール授業、すべて中止を決定

 今回の事故を受け、市教委は、今年度の小学校のプール授業を全て中止するとともに、児童や生徒の住民プールの一般利用についても、当面、自粛するよう要請しました。

児童、生徒の一般利用も当面、自粛要請

 市教委のこれまでの説明では、当時、6年生39人と教員ら、4人で授業中で、女の子は、25メートルを泳いだゴール地点で浮いていたということです。

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