台風10号は和歌山県の南の海上を東南東に進んでいます。高知県内からは次第に遠ざかっていますが、交通機関などに影響が続いています。

台風10号は午前9時には和歌山県田辺市の南南西およそ50キロの海上を1時間に15キロの速さで東南東に進んでいます。中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は18メートルです。台風は昨夜からきょう未明にかけて四国を通過した後、高知県から次第に遠ざかっています。

26日午前11時の降り始めからの高知県内の雨量は仁淀川町鳥形山で675ミリ、馬路村魚梁瀬で669.5ミリ、津野町船戸で644.5ミリに達しています。高知市ではきのう自転車に乗っていた60代男性が風に煽られて転倒し、頭に軽いケガをしました。

▼遠藤弥宙アナ
「かなり山の高い位置から土砂崩れが起きています。水も上の方からジャージャーという音を立てて流れ出しています。木の根っこもあらわになっています。さらに土の匂いというのもかなり強く感じられます。」

津野町北川では採石業者が所有する山林が幅30メートル、長さ100メートルにわたり崩れました。土砂はふもとの木桑川を越え、向かいの山林や町道を覆いました。ケガ人や孤立した集落はないということです。

▼採石業者社長
「いや、これはすごいなと思いました。50年間ここでやっているんですけど、こんなの初めて僕も見ましたので、現場に入ることはまだまだできないと思っています」

交通機関への影響です。JR土讃線とJR予土線はきょうも始発から運転を見合わせていますが、線路の点検などを行い安全が確認されれば、夕方以降、土佐山田ー高知間と高知ー伊野間の普通列車の運転を再開する予定です。30日終日運休となったとさでん交通の路面電車と路線バスは始発から通常運行されていますが、周遊バスは始発から終日運休となっています。

土佐くろしお鉄道は中村・宿毛線、ごめん・なはり線共に、始発から運転を見合わせていますが、天候が回復後、線路などに異常が無ければ順次、運転を再開する予定です。

空の便は全日空は羽田行きと伊丹行きの朝1便が、日本航空は羽田行きの朝1便の合わせて3便が欠航しました。

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