台風10号は近畿地方にまもなく最も接近する見込みです。淡路島では土砂崩れが発生するなど、被害が出ています(31日午前9時半時点)。
徳島県から東南東に進んでいる台風10号はまもなく近畿地方に最も近づき、9月1日は紀伊半島を北上する見込みです。この台風の影響で、徳島県北部と兵庫県南部では29日夜に線状降水帯が発生しました。
徳島県内では31日午前9時現在で106か所の避難所が開かれていて、多い時には128世帯157人が避難していました。
(避難した人)「1人やしな、はやいかなと思ったけど、ここにおったら安心やと」
また、死者も出ています。上板町では29日、木造2階建て住宅の天井部分が崩壊し、下敷きになった80代の男性が死亡しました。那賀町では、26日から降り始めた雨の量が700ミリを超えていて、31日夕方にかけても局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
一方、兵庫県では30日午前10時30分ごろ、南あわじ市阿那賀で建物の裏の斜面が崩れました。市によりますと、けがをした人はいないということです。
近畿でも大気の非常に不安定な状態が続き、1日午前6時までに降る雨の量は、多い所で南部で200ミリと予想されています。土砂災害や低い土地の浸水などに引き続き警戒が必要です。
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