暴行罪に問われ、その後無罪が確定した男性が、捜査で採取された指紋などのデータを抹消するよう国に求めた裁判で、30日、名古屋高裁は一審に続き、データの抹消を命じる判決を言い渡しました。


名古屋市の奥田恭正さん(67)は、2016年、マンション建設の反対運動中に、男性を突き飛ばしたとして暴行罪で起訴されました。

その後、刑事裁判で無罪が確定しました。

奥田さんは捜査で採取された指紋やDNAなどのデータを抹消するよう求め、国を訴えていました。

名古屋高裁は30日、「データベースとして残っている必要がないことは明らか」として一審に続き、データの抹消を命じる判決を言い渡しました。

さらに、男性の被害申告は虚偽だったとして、男性と建設会社に220万円の支払いを命じました。

判決を受け、奥田さんは「心より感謝したい」と話しました。一方、警察庁は「関係機関とも協議しながら対応を検討して参りたい」とコメントしています。


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