雇い止めの撤回を求めダイハツの元嘱託社員が労働審判を申し立てました。

 申立書などによりますと、精神障がいがある元嘱託社員の吉村貴久さん(30)は去年3月、ダイハツ工業に入社しましたが、上司から「障がい者だからといって特別な配慮はしない」「室長にお目こぼしをしてミスを見逃してもらおうとしている」などたびたび侮蔑的な発言を受けました。

 その影響で統合失調症なども発症し仕事でもミスが増えるとダイハツ側は「ミスが多い」として今年2月で契約を打ち切ったということです。

 吉村さんは「心身や仕事の不調は上司のモラハラ・パワハラが原因で、仕事を行う能力に問題はない」として、雇い止めの撤回などを求め大阪地裁に労働審判を申し立てました。

 (申立人・吉村貴久さん)「ダイハツ社内において話し合いと相互理解と個々の尊重がまったくなかった」
 
 
ダイハツは「係争中のためコメントは控えたい」としています。

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