台風10号は、大分県日田市などを暴風域に巻き込みながら近づいています。県内4つの市で警戒レベル5の緊急安全確保が出されていて、命を守る最善の行動が必要です。
強い台風10号は、29日午後2時には、長崎県雲仙市付近にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。
大分県内は、日田市と竹田市など一部がすでに暴風域に入っています。
台風の接近に伴い、河川の氾濫が相次ぎ、豊後高田市と宇佐市、由布市、国東市の計3万9420世帯、7万5494人に警戒レベル5の緊急安全確保が発表されています。
由布市では、29日朝、1時間雨量が75.5ミリの観測史上最大を観測。27日午前9時からの降り始めからの雨量は、佐伯市で586.5ミリ、由布市湯布院町で527.5ミリなどとなっています。
一方、佐伯市では最大瞬間風速35.8メートルの非常に強い風を観測。大分市では、80代の女性が風にあおられ転倒し、軽いけがをしました。
大分県は大規模災害が発生するおそれがあるとして、午後1時半に災害対策本部を設置しました。
(佐藤大分県知事)「市町村や関係機関と緊密に連絡・連携をとって災害救助法の適用などあらゆる手段を講じ、人命最優先で災害対応にあたってください」
台風10号は、30日朝に大分県内に最も近づく見通しで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に厳重な警戒が必要です。
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