食卓に欠かせない米の品不足が続いています。
60代
「厳しいです!」
30代
「北海道は関係ないのかなと思っていたが、1個もないのはびっくり」
スーパーの店頭でも、米は品薄状態です。
27日、農林水産大臣が消費者に向けて、こんな呼びかけを…。
坂本哲志 農水大臣
「必要な量だけお米をお買い求めいただくなど、落ち着いた購買行動をお願いしたい」
令和の米不足はいつまで続くのか、もうひとホリします。
半月前の8月13日に取材した札幌市白石区のスーパー。
すでに米は品薄状態で、購入できる量を1家族10キロまでに制限していました。
28日、同じスーパーに再びおじゃましてみると…。
四倉悠策ディレクター
「28日も米の入荷があったそうですが、すでに棚は空っぽです。こちら8月下旬入荷予定と書いてありますが、隣の札は次回入荷時期は未定と書かれています」
60代
「生協に行ったけどもう完売しちゃっていて、こっちにまだあるかなと思って来た。ないですね、残念です。麺類を多く取り入れるようにしてます」
60代
「歯が悪くておかゆ食べている家族がいるので、長引いたら困りますね」
50代
「家族が多いのと弁当を持って行ってる。運動をやっている息子がいるので、どうしても米はすごく必要だったので大変。まめに買いに行かなきゃ」
28日は1キロから5キロ入りの米袋で、およそ70袋を入荷しました。
価格は、例年に比べ5キロで300円ほど値上がりしていますが、開店するとすぐに売り切れとなりました。
店には客から米についての問い合わせが続いていますが、入荷状況が見通せず、事前には答えられないということです。
去年の猛暑による不作が発端となった米不足は、8月に入って、地震や台風による買いだめ、運送業者のお盆休みなどが拍車をかけ、全国的な問題となっています。
27日会見した坂本農林水産大臣は、米不足解消の見通しについて…。
坂本哲志 農水大臣
「6年産米の生育は順調に進んでいます。新米は8月中には九州・千葉・茨城などの早期米が出回りはじめ、9月には1年の出荷量の4割程度まで本格的に出回ります。落ち着いた購買行動をお願いしたい」
一方で、政府は米の不作などの緊急時に備え、常時100万トンの「政府備蓄米」を保管しています。
この米を放出するべきだという声については…。
坂本哲志 農水大臣
「民間流通が基本となっている米の需給や価格に影響を与えるおそれがあるため、(備蓄放出は)慎重に考えるべきもの」
米がだぶついて、価格が下落すれば、農家経営を圧迫するため、備蓄米の放出には慎重な姿勢です。
新米が食べられるようになるまで、もう少し辛抱の時期が続きそうです。
■ネット通販「ななつぼし」で検索すると…
ななつぼし5キロ 約4000~8000円
※新米予約のため、10月以降の商品も
■新米が出回る時期は?
ホクレンでは、今後の天候しだいだが、生育も順調で、9月中旬あたりを予測
※新米が流通し始めれば、今の状況も今後変わる可能性
■台風10号 米の収穫に影響は?
日本米穀商連合会によりますと、「一部 被害があった場合でも去年に比べ、収穫量が全体的に増える見込みなので、大きく影響しないのでは…」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。