27日(火)午前9時現在の台風10号最新予報円が発表されました。
それによると、台風10号は、さらに勢力を強め、非常に強い台風となり、沖縄のすぐ北を通過した後、九州南部に西から上陸しそうです。
今後も水温が高い海域を29日(金)にかけて時速10キロ以下のゆっくりしたスピードで北上するため、九州にかなり強い勢力で上陸するおそれがあり、大きな被害が心配されます。
その後、台風10号は、日本列島に沿うようにゆっくり北東に進み、南は沖縄から北は北海道まで、日本列島全域に影響を与える台風となりそうです。
のろのろ台風10号、高潮の危険も
これまで気象庁は、台風10号について、特に、暴風、大雨、高波への警戒を呼びかけていました。しかし、台風がのろのろのため、新たな危険が加わるおそれが出てきました。
高潮です。高潮とは、台風の風が海水を陸に押し上げる現象です。一般的には、潮位が高くなる大潮の満潮時と台風接近が重なるときに発生することが多くなります。
ただ、27日は小潮で、元々の潮位があまり高くならないため、警戒までの呼びかけはされていませんでした。
ところが、今後、潮位が高くなる中潮に変わり、9月1日には、大潮になってしまうのです。
関東、東海、北陸、東北では高潮のおそれも
最新の予報円では、台風10号は、のろのろ台風のため、5日後の9月1日になっても日本列島から抜け切れず関東、北陸、東北、北海道地方を含む予報円の中に進みます。
これら地域では、暴風、大雨、高波に加え、高潮の発生するおそれも高まっています。
最も潮位が高くなる満潮時刻は9月1日の未明と夕方、その時間に台風が接近する地域では、高潮への警戒も必要となってくるのです。
RKB 気象予報士 龍山康朗
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