強い台風10号は、奄美市の東約170キロの海上を1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。現時点では28日以降、九州南部を中心とする西日本に接近、上陸するおそれがあります。

気象庁によりますと強い台風10号は、27日午前3時には奄美市の東約170キロの海上にあって、1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北東側330キロ以内と南西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

次に気象庁が27日午前4時に発表した進路予測を詳しく見ていきます。

▼この台風は27日午前4時には、奄美市の東南東約160キロ付近で1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいるものと推定されます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹き、また中心の北東側330キロ以内と南西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いているものと推定されます。

台風10号進路図(27日午前4時現在)気象庁HPより

▼台風の中心は12時間後の27日午後3時には奄美市の東約90キロに進み半径45キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。予報円の中心から半径155キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

台風10号進路図(27日午前4時現在)気象庁HPより

▼24時間後の28日午前3時には奄美市の北東約70キロの半径80キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。予報円の中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

台風10号進路図(27日午前4時現在)気象庁HPより

▼ 48時間後の29日3時には屋久島の西北西約70キロの半径155キロの円内に達し、非常に強い台風になる見込みです。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。予報円の中心から半径310キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

台風10号進路図(27日午前4時現在)気象庁HPより

▼ 72時間後の30日3時には九州の半径220キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、
最大瞬間風速は55メートルが予想されます。予報円の中心から半径370キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

それぞれ台風の中心が予報円に入る確率は70%です。

台風10号進路図(27日午前4時現在)気象庁HPより

台風の動きが遅くなり総雨量が増えるおそれ

次の図は暴風域に入る確率を色分けしたものです。

27日以降、九州南部に接近する段階で台風の動きが遅くなるため、総雨量が増えるおそれがあります。70パーセント以上の地域が奄美地方から九州南部付近に分布しています。

暴風域に入る確率分布(27日午前3時 気象庁HPより)

次に今後の雨の動きについてシミュレーションで見ていきます。

雨のシミュレーション27日(火)午前6時~

雨のシミュレーション28日(水)

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