来月の自民党総裁選をめぐり、河野デジタル大臣が午後、正式に出馬表明しました。派閥の裏金事件をめぐっては、「不記載額の返納を求める」と訴えました。
自民党 河野太郎 デジタル大臣
「河野太郎です。自由民主党の総裁選挙に出馬いたします」
3回目となる総裁選への出馬を正式に表明した河野デジタル大臣。今回の総裁選については、「世界の形をしっかりと議論しなければならない」「やるべき改革をやった実績があるのかが問われる」などとして、自身の経験をアピールしました。
また、派閥の裏金事件への対応が争点の1つとなる中、踏み込んだ発言が。
自民党 河野太郎 デジタル大臣
「国民の皆様の目から見て、それ(書類の訂正)でけじめがついたと言えるのでしょうか。不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたい」
河野氏は、政治資金収支報告書に不記載があった議員全員に対して、不記載分を返納するよう求めることで、「けじめとして前に進んでいきたい」と表明しました。
この表明に党内からは…
自民党中堅議員
「キチンとけじめはつけなければいけないが、そこまで言う必要はない。安倍派の反発は必至だ」
河野氏は来月2日に、詳しい政策を発表するとしています。
一方、立憲民主党は…
立憲民主党 枝野幸男 前代表(きのう)
「(自民党総裁選で)“刷新感”という言葉が飛び交っているんですよね。面白いですね。刷新するなら分かりますよ。刷新するなら裏金議員をみんな非公認なのは当たり前じゃないですか。公認しないのは当たり前で、自民党として対抗馬を立てるかどうかが問われるんじゃないですか」
代表選への立候補を表明している枝野前代表はきのう、自民党の新たな総裁は裏金事件に関係した議員を次の衆院選で公認せず、自民党としてその選挙区に対立候補を立てるべきだと主張。
また、立候補の意向を固めている野田元総理も。
立憲民主党 野田佳彦 元総理(おととい)
「(自民党の裏金問題を)忘れない、許さない、ペナルティーを与えるっていう動きを作っていくしかない」
政治とカネの問題について批判を強めています。
立憲民主党としては、自民党の総裁選とほぼ同じ時期に行われる党の代表選で裏金問題を争点にすることで、自民党の総裁選に影響を与え、次の政権にどちらの政党がふさわしいかアピールしたい狙いがあります。
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