広島城天守の木造での復元などについて、課題を検討する有識者の会議が開かれました。

広島市役所で開かれた会議には建築史や都市計画などの専門家が出席しました。

現在の広島城天守は戦後に鉄筋コンクリートで再建されてから60年以上が経ち、耐震性の不足が判明しています。2023年11月に検討会議が設置され、木造での復元などについて議論しています。

8月26日の会議では天守の復元時代の設定や、復元の範囲などについて話し合われました。委員は写真など客観的な資料が残る「幕末から明治初期」の姿で復元を目指す案や、一部資料が不足する「小天守」の発掘調査の必要性などについて意見を交わしました。

また、広島城については創建期だけではなく、被爆後に復興のシンボルになった歴史も忘れてはいけないという指摘もありました。

委員の1人
「復興の象徴である現天守閣を解体し木造復元を目指すという今がある。復元による記憶の保存。こういった難しい課題もある」

検討会議は2027年度にかけて、数回にわたり開かれる予定です。

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