8月25日午後、和歌山県串本町で行われたシンポジウムで、民間の小型ロケット「カイロス」を打ち上げたスペースワンの遠藤守取締役が初号機の打ち上げ失敗の原因と「2号機」の打ち上げについて今年12月にも予定で準備していることを明らかにしました。

 小型ロケット「カイロス」の初号機は東京の宇宙ベンチャー企業「スペースワン」が開発したもので、全長およそ18メートル、小型の人工衛星が搭載されていて、人工衛星の軌道への投入が成功すれば民間単独の打ち上げとしては国内初となるはずでした。

 今年3月13日午前11時すぎ、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた「カイロス」初号機は発射から5秒後に何らかの異常を感知し飛行中断措置として自ら意図的に爆発したということです。


▼初号機は「当初の想定よりも推力不足で速度や位置が到達せず」2号機は12月に打ち上げ予定で準備と明らかに

 8月25日に和歌山県串本町で行われたシンポジウムでスペースワンの遠藤取締役は、1号機の打ち上げ失敗の原因について、『ロケットの推力が不足し、当初の予測よりも速度や位置が所定の位置に到達していないことでロケット自身が異常を感知し、爆発する安全装置が働いた』と明らかにしました。

 また、2号機については「今年12月をめどに打ち上げの予定で準備を進めている」と話しました。

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