日本列島に接近中の台風10号ですが、2019年に死者100人以上を出した「東日本台風」にコースや勢力が“酷似”していて、警戒が必要です。すでに新幹線「計画運休」の可能性も出てきています。
撮影者
「強い強い雨が降ってきました。横殴りの風がちょうど吹いてきたところです。いやーこれは二日続けて、すごい状況です」
夕方、長野市内で起きた雷雨。大きな水しぶきをあげながら車が走っています。
記者
「激しく降った雨の影響で住宅街が冠水してしまっています」
家が床下浸水したという人は。
浸水した家の人
「床下収納の下の部分に水が入ってるなってわかる。これ以上、水あがってきたらどうなるかな」
未明には静岡県や愛知県でも、豪雨の影響で川のようになった道路を車が走っていました。
しばらくは豪雨や強風などへの警戒が続きます。
日本列島に近づきつつある台風10号。来週上陸する可能性が高くなっていて、最大瞬間風速60メートルと推定されています。どれぐらいの風なのでしょうか。
撮影者(2018年9月・大阪市)
「横転や」
2018年9月の台風21号。大阪で最大瞬間風速58.1メートルを観測。高波によりタンカーが橋に衝突し…。大阪市内では強風で様々な物が飛ばされました。
今回の台風10号は、来週火曜日にも強い勢力を保ったまま日本列島に上陸する可能性が高くなっています。今回の経路や勢力が酷似しているのが…。
記者(2019年10月・長野市)
「千曲川、堤防が決壊しています。街の方に大量に水があふれてきています」
2019年10月の台風19号です。
長野県で千曲川が氾濫し、新幹線の車両センターが浸水。全国で100人以上が死亡し、発生した土砂災害の件数は統計開始以来、過去最大となりました。
多摩川が氾濫するなど関東でも大きな被害が発生。
記者(2019年10月 東京・渋谷区)
「屋上にあるクレーンが根元の辺りから折れ曲がっているのがわかります」
のちに「東日本台風」と命名されました。
JR東海とJR西日本は台風10号の接近に伴い、来週27日28日に東海道新幹線と山陽新幹線、北陸新幹線の全線もしくは一部区間で計画運休の可能性があると発表。JR東海などは予定の変更などを呼びかけています。
今後の台風10号について、森田正光気象予報士の解説です。
台風10号は、まだ日本列島から南に2000キロぐらい離れています。この台風の進行方向が心配です。海水温が高いんです。大体、海水温が28度以上あると台風は発達しますが、30度のところに向かってやってきます。水蒸気の補給を受けて、さらに北の方に進んで、進路予想図の中心を通ると、日本列島は27日(火曜日)、28日(水曜日)が一番大きな影響を受けることになります。
27日(火曜日)は、おそらく最大瞬間風速は60メートル、とんでもない風です。さらに28日(水曜日)にかけても、このままでいくと日本列島を縦断していく見込みです。
台風10号が進路予想図通りに来るかどうか、まだ微妙なところもありますが、少なくとも進路予想図の中心を通ると大変なことになります。さらに、雨の予想です。28日(水曜日)の夕方で、予想通りだと関東のところが直撃ということになります。大きな影響を受けそうな感じです。今のうちにできる備えをしてください。
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