今後の台風の見通しについて、國本未華気象予報士の解説です。

22日に発生した台風10号。22日はほとんど動いていないのですが、23日以降に北上を始めて、発達の程度がより予想を超えてきたという状況です。27日(火曜日)には、中心付近の気圧が950ヘクトパスカルまで下がって、強い勢力で本州に近づく可能性が高くなってきています。

この原因は、熱帯と同じくらいの海面水温(30℃)のエリアが現在、西日本の方まで広がっているからなんです。こういう所を通ることで、勢力を増しながら北上していくという見通しです。海が温まってくるというのがこれまでと大きく違っているところになります。

参考までに各国の予想を見ていくと、27日午前中の段階で、日本の気象庁は四国沖に台風を予想していて、ヨーロッパ中期予報センターもおよそ四国沖の予想、アメリカ海洋大気庁は少し東寄りですが、今のところ、大体同じような位置には予想しているというところです。

Q.何か違いはある?

今のところ、おおむね揃ってはいますが、いずれもあくまで今の時点ということになります。

西日本から東海にかけて、大きな影響が出る確率はかなり高いとは思うのですが、もしも、進路が東寄りにとってくると、より関東への影響が増してきそうです。

いずれにしても、最新の情報を常に気にしながら週末も過ごしていただきたいです。

週末の天気も非常に変わりやすいのですが、24日(土曜日)は再び各地でゲリラ雷雨が起きそうです。これが25日(日曜日)になっても同じように起こる可能性があります。山沿いで発生したものが平野部にも広がっていくということもあり得ます。

川のレジャーなどは特に気をつけたいタイミングかなと思います。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。