ほとんどの学校で夏休みは残りわずかとなりました。
小中学生のみなさん宿題は終わりましたか?
今回は山梨県民にはおなじみの、ある宿題の秘密に迫ります。
ー夏休みの宿題といえば?ー
高校生:
「夏休みの友」
社会人:
「夏休みの友」
高校生:
「風物詩みたいな」
小中学校の夏休みの宿題の定番「夏休みの友」
県内ほとんどの公立小中学校で採用されている宿題用の冊子で、みなさん思い出深いようです。
大学生:
「自由研究みたいなものが入っていて、それをやるのに結構時間かけて面白かった」
60代女性:
「(子どもが)遊びばっかりやっていて手伝った思い出があります」
社会人:
「最後の3日くらいで仕上げる」
なぜ「夏休みの友」があるのか?
制作・編集を担当する事務局に聞いてみました。
山梨県教育研究所 小笠原哲所長:
「ただの問題集というものではなく、夏休みをどう過ごせば良いのか、ガイドブック的な要素が一番強い」
「1948年(昭和23年)に第1回の夏休みの友が発刊されたと聞いています」
歴史は古く最初の発行は戦後間もない76年前。
小中学生に「長期休みを有意義に過ごしてほしい」という教職員の思いから始まったいわば『ガイドブック』です。
このため問題文だけでなく、県内の自然や歴史を説明したページに、パリオリンピック™で初めて採用された競技「ブレイキン」を解説したページなどもあります。
最近はQRコードを載せ、より詳しい内容や動画を案内することも多いそうです。
制作しているのは県内の公立小中学校の校長や教職員などの団体「山梨県連合教育会」で夏休みと冬休みに発行しています。
発行初期の様子がわかる貴重な資料も。
山梨県教育研究所 小笠原哲所長:
「この研究所の中で保管している中で一番古い友なんです。冬休みの友なんですけど」
弦間大記者:
「いつのものですか」
山梨教育研究所 小笠原哲所長:
「昭和28年です」
こちらは71年前の「冬休みの友」。
時代を反映してか…
山梨県教育研究所 小笠原哲所長:
「当時はこういうものが手に入りづらい状態だったので、書くところも多かったかなと思います」
当時は市販の問題集がなかったため、問題を解くページが少し多めで、印刷もどこか味わい深いものとなっています。
そして実はこの夏休みの友…
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