山形県の花「紅花」の伝統的な加工品の品質審査がきょう、山形市で行われました。

今年は、需要の高まりをうけ、食品に使われる紅花の加工品が去年のおよそ3倍となっています。

品質審査会は紅花加工品の高い品質を守るために毎年、開いているものです。

今年の紅花は、気温の高い日が続いた影響で開花の時期が早まりましたが、
収穫時期に雨が少なく収穫と乾燥の作業が順調に進んだということです。

そのため今年の紅花加工品の収量は、去年を20キロ上回るおよそ195キロを見込んでいるということです。

きょうは染色に使われる「紅(べに)もち」や「すり花(ばな)」、食品用の「乱花(らんか)」が審査され、審査員は色や形、水分量などを細かくチェックしていました。

また近年は2019年に紅花が日本農業遺産に認定されたことなども影響し、食品用としての需要が高まっていて、今年の「乱花」の取り扱いは過去10年で最多となっています。

県紅花生産組合連合会 大内理加 会長「時代の流れと共に、乱花の使い道ということで、黄色の色素を使った使い道が増えているので、いろんな分野でたくさん紅花を使っていただいて、まずは紅花の価値を知っていただければ、大変ありがたいなと」

紅花生産者 出羽もがみべにばなの会 長瀬正美 代表「品質の良いものが出そろってきている感じがします。450年の歴史があり、こんにちまでずっと技術が続いているので、そういったものを大事にしながら次の世代につなげていけたら」


 
審査はあすまで続き、集まった加工品は来月、首都圏を中心に全国に向けて出荷するということです。

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