東京電力は福島第一原発で予定していた溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の試験的な取り出しについて、準備作業に誤りがあったことがわかり、きょうの着手を断念しました。

福島第一原発では、1号機から3号機まで、原発事故で溶け落ちて固まった核燃料「燃料デブリ」がおよそ880トンあるとみられ、取り出しが「廃炉」最大の課題です。

東京電力はきょう、2号機の原子炉格納容器に通じる配管に装置を入れ、燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でした。しかし、けさ、着手直前の準備作業で取り出し装置を入れる押し込みパイプの接続の順番を間違えたことに作業員が気付き、作業を中断しました。

東京電力の担当者
「計画していた順番のものと異なることに気付いたため、本日の作業はここまで」

このため、予定していた燃料デブリの試験的な取り出しについて、きょうの着手を断念しました。

東京電力では、きょうは作業は再開せず、今後の日程は未定だということです。

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