去年6月から組み立てが始まり、約15か月。8月21日、大屋根リングが1つにつながりました。世界最大級の木造建築です。
大阪府の吉村洋文知事は…
(大阪府 吉村洋文知事)「1つにつながったわけだから、みんなでリングの愛称、名称を決めたほうがいいと思っています」
ただ、リングをめぐっては様々な指摘が。建設費用、約344億円と想定されている大屋根リング。万博の誘致段階では建設計画はなく、誘致が決まったあとに会場デザインプロデューサーの意向で加えられました。
万博会場の建設費が当初の想定の約1.9倍に増えるなか、本当に必要だったのかと疑問視する声もあります。
また、リングが先につながることで海外パビリオンの建設に携わる関係者からは「建設資材の搬入に制約が多い」といった声も。
会場デザインプロデューサーの藤本氏は、「ゼネコンとも情報交換して搬入の邪魔にならないようにしている」としたうえで、リングの意義についてこう話します。
(万博会場デザインプロデューサー 藤本壮介さん)「どんな文化圏の、どんなジェネレーション(世代)の人でも、ぱっと見たときに、これが今世界がつながろうとしている、何かをともにやろうとしている、この場所だよねっていうメッセージをしっかり世界中に伝えたい」
万博終了後、“シンボル”を残すのか取り壊すのかについてはまだ決まっていません。
大阪市などは今年11月に万博跡地の活用について民間事業者から提案を募るとしていますが…
(大阪市 横山英幸市長)「残す場合は、耐火基準・耐震基準などを満たす必要があります。ぜひたくさんの企業に考えていただいて、万博のリングの再活用についてはぜひアイデアいただきたいと思います」
ようやくつながった大屋根リング、着々と続けられている工事は年内にも終える予定です。
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