8月21日、いま国内で問題となっている「PFAS」についての新たな発表がありました。

(ウォーターアリンテック 青山慧代表取締役)「世界中の“PFAS問題”、世界の環境問題の解決に弊社の技術で貢献できる」

 PFASは自然界には存在しない有機フッ素化合物で発がん性などが指摘されています。『永遠に残る化学物質』、フォーエバーケミカルとも呼ばれています。

 全国の川や地下水などで確認されていて、環境省によりますと、大阪府・京都府・兵庫県など16都府県・111地点で国の目標値を超えるPFASが検出。

 大阪市では4年前、工場が集まる地域の地下水から当時、全国で最も高い5500ng/L検出されました。近くの畑で野菜を育てていた男性は…

 (近くに住む人 2023年)「予想よりもずっと濃度が高かった。ここで採れたものは食べない。残念は残念です」
 
 採れた野菜や果物を一切、口にしなくなったといいます。

 (近くに住む人 2023年)「早く基準を作って。全国に汚染地ありますから。早くしないと広がってしまいます」

 今年8月には市民団体の調査で、大阪府と兵庫県に住む1190人の血中濃度を検査した結果、3割あまりから高濃度のPFASが検出されたことが明らかに。特に、PFASを過去、取り扱っていた工場に近い摂津市と大阪市東淀川区に住む人の血中濃度が高かったことも分かりました。

 そうした中、対策に乗り出したのが雨水ポンプ場から高い濃度のPFASが検出された静岡市と山梨県のAホールディングスという企業です。協力して行った実証実験で大量のPFASを一度に除去することに成功したといいます。

 仕組みはこうです。まず、PFASが含まれた汚染水に特殊な薬品を入れます。次に専用の装置で泡を発生。PFASが付着し水面に浮上してきた泡をかきだすことで、一度で大量に除去できるといいます。

 実験に取り組んだ静岡市の難波喬司市長は…

 (静岡市 難波喬司市長)「市民の生命・財産を守るのは第一に取り組まないといけない。実証実験成功して次なる道が見えてきて大変喜んでいます」

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