地域の新たな産業を目指してチョウザメの養殖に取り組んでいる長野県高森町の企業が、キャビアの生産などを目指し、事業を本格化する準備を進めています。

透き通った水の中を泳ぐチョウザメ。

高森町では、「町に新たな特産品を」と、商工会の青年部が3年前にチョウザメの養殖をスタートさせました。

現在飼育しているのは、およそ7600匹。

町や県、北海道大学の協力も得て人口ふ化にも成功しました。

養殖に活用されるのは天竜川の豊富な地下水です。

キャブラック 吉澤充(よしざわ・みつる)社長:
「せっかく天竜川というきれいな水が流れていて、(チョウザメを)特産物としてみんなを笑顔にできればいいかなって思っています」

壬生照玄(みぶ・しょうげん)町長:
「若い皆さんが、街づくりの担い手として、自分たちが頑張ってやっていこうっていう、町もこういう皆さんがたくさん育つ場所だということをPRして行かなければいけない」

養殖を本格化させるのを前に20日に開かれたのが試食会。

キャビアがのった寿司や、ラーメンなど町内の飲食店が作ったチョウザメ料理を参加者が味わいました。

参加者:
「燻製でしかも脂が軟らかい。脂が乗っていて非常においしいです」
参加者:
「めちゃめちゃうまいです。今まで食べたことがないような、すごい貴重な味ですね。最高です、本当に」

小さな町が取り組むチョウザメの養殖。

海外への輸出も視野に、2025年には地域の飲食店への魚肉の提供を予定していて、3年後をめどにキャビアの生産を目指していくことにしています。

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