トヨタ系販売店の元社員の男が、取引先から金をだまし取った疑いで逮捕された事件で、男が収入が減ったことを家族に隠すため、だまし取った金の一部を自分の口座に入金していたとみられることが分かりました。

21日に送検されたNTP名古屋トヨペットの元社員、渡邊昌彦容疑者(47)は去年、取引先の会社に対して存在しない在庫車両の販売の仲介を持ち掛け、約1億円をだまし取った疑いが持たれています。

渡邊容疑者は警察の調べに容疑を認めているということで、複数の会社でこうした架空の取引を500回ほど繰り返し、約15億円が回収できなくなっていたとみられています。

捜査関係者によりますと、渡邊容疑者は車の販売先が少なくなったことなどから、1700万円ほどあった年収が去年は400万円ほどに激減し、それを家族に隠すためにだまし取った金の一部を自分の口座に入金していたという趣旨の供述をしていることが分かりました。

警察は、だまし取った金の流れについて捜査を進めています。

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