福島県内の一部の小中学校では、20日、始業式が行われました。夏休み明けに注意しなければいけないことが「子どもの自殺」です。

国がまとめた18歳以下の日別の自殺者数をみると、夏休み明け直後の「9月1日」に、最も多くなっていることがわかります。

春休みやゴールデンウイークがある4月、5月にも自殺者数が増えていますが、その中でも夏休み明けは突出しています。

なぜ?夏休み明け自殺増加 サインに気づくために

夏休み明け直後は、子どもたちにとって生活環境が大きく変わるため、プレッシャーや精神的負担が生じやすいことなどが要因と考えられます。

福島県チャイルドライン推進協議会・大岡桂子副理事長「(夏休み中盤ごろからこの時期)『死にたい』という子どもの声がたくさん入ります。それは子どもにとって『自分でありたい』という心の声、叫びなんです。子どもが発している大事なサインだと思う。おなかが痛い、頭が痛いというのは。そこを無理して押し出すように学校に行かせるということは、子どもたちが命を削って学校に行き続けることになってしまう。」

大岡副理事長

18歳以下の子どもの相談を電話などで受け付けている県チャイルドラインの大岡さんは、子どもの心の不安のサインにいち早く気づくためには、日頃の「家庭の中で会話があること」が重要だと話しています。

また、会話のなかで異変を感じた場合は、無理に学校に行かせないことも必要もあるといいます。もし、いま悩んでいる方がいたら「こころの健康相談ダイヤル(0570-064-556)」などで相談を受け付けています。1人で抱え込まずに相談してほしいと思います

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