茨城県東海村の東海第二原発で、再稼働させるために必要な安全対策工事について、事業者の日本原子力発電が完了時期を来月から再来年12月へと延期する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
東海第二原発をめぐっては、去年6月、津波対策のために建設が進められていた防潮堤の基礎部分の柱に施工不良が見つかりました。
事業者の日本原電は今月7日、原子力規制庁に対して、基礎部分を残したまま補強工事を進める方針を伝えていて、今月下旬にも規制庁による審査が行われる見通しです。
こうしたなか、日本原電はこれまで防潮堤の建設を含めた安全対策工事の完了時期を来月としていましたが、およそ2年延期し、再来年12月とする方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。実際に延期されれば、3度目の延期となります。
先月には茨城県の大井川知事が「この状況で方針を変えないというのは、地元に対して不誠実だ」と発言するなど、地元自治体から批判の声が相次いでいました。
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