夏休みが終わる2学期のスタート前後は子どもの自殺リスクが高まるとされています。つらい気持ちを抱える子どもとの向き合い方について聞きました。

長年にわたり子どもの声を聞いている「チャイルドラインおおいた」の平井貴美子さん。自己肯定感が低く、孤独を訴える子どもが増えてきたと感じています。

チャイルドラインおおいた・平井貴美子代表

平井貴美子代表:
「今の子どもたちのチャットや電話でまず入ってくるのは『死にたい』と伝えてくる」

「ほかには『学校の先生に話したけど、無視されたことだけでも生きている価値があるのかな』。また、きょうだいを比べられて『自分なんて生きていないほうがいいのかな』とか。“そのままで良いんだよ”ということが伝わっていない」

フリーダイヤルやオンラインチャットでボランティアの相談員が子どもたちの声を受け止めているチャイルドライン。話したいことを話すことができる環境が大切だと考えています。

平井貴美子代表:
「子どもたちに大人ができることがありますかと聞いたら『話を聞いてほしい』『否定せず聞いてほしい』と、だから話し相手を求めている」

「大人たちも忙しいし、子どもたちは大人たちの忙しさなど、いろんなことをわかっている。みんなで“大人チーム”で子どもを見守るという社会ができたらいいなと思う」

子どものつらい気持ちのピークといわれる夏休み終了前後に合わせて、全国のチャイルドラインでは8月22日から9月4日まで受信体制を強化。雑談でも話してほしいと呼びかけます。

平井貴美子代表:
「子どもたちの気持ちをとことん聞くこと。聞いたら子どもたちが自分でちゃんと判断するので信頼してあげることが大切です」

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