“ポスト岸田”に11人が意欲を示しています。

 (自民党 小林鷹之前経済安全保障担当大臣)「私、小林鷹之は自民党総裁選挙に、覚悟をもって出馬することをここに表明します」

 8月19日午後、総裁選への出馬を正式に表明した小林鷹之前経済安全保障担当大臣。“ポスト岸田”候補が正式な出馬表明を行うのは初めてです。小林氏は会見で、総裁選では旧派閥への支援は求めないことなどを訴えました。

 (小林鷹之氏)「この国をより高くより遠くへ、覚悟をもって挑戦します」

 今回の自民党総裁選をめぐっては、これまでのところ11人が立候補に意欲を示していて乱立模様となっています。

 総裁選への5度目の挑戦をさぐる石破茂元幹事長は…

 (自民党 石破茂元幹事長 18日)「(推薦人は)ほぼメドはつきつつあるということですが、新しく出馬表明された方もあるので、そこはキチンとした確認作業が必要なので」

 推薦人20人の最終確認を経て週内にも正式に出馬表明したい考えを示しました。ほかにもベテラン勢が続々。

 (自民党 野田聖子元総務大臣 18日)「(Q意欲はあるというふうに受け止めて良いですか?)うん十年も前から意欲はあります」

 加藤勝信元官房長官も…

 (自民党 加藤勝信元官房長官 16日)「総裁選に向けて具体的に動いていきたい」

 17日、地元・奈良で講演会を行った高市早苗経済安全保障担当大臣。報道関係者の問いかけには、無言でした。しかし、18日に自身のSNSを更新。「国家経営を担うべく、心を固めているところです」と投稿。総裁選に立候補する考えを表明しました。

 一方、上川陽子外務大臣。19日、外遊先のインドへの出発前、取材に応じました。

 (自民党 上川陽子外務大臣)「私は派閥という枠組みの中で考えていないということは明確に申し上げたいと思います」

 所属する岸田派にとらわれず、つながりのある議員を中心に支援の要請をしているということです。

 今回は「政治とカネ」をめぐる問題を受けて、ほとんどの派閥が解散を表明した中で行われる“派閥なき総裁選”。そう言われる一方で、唯一、解散に至らなかった派閥・麻生派に所属する河野太郎デジタル大臣は先週、麻生副総裁と会談。出馬了承を取り付ける動きを見せました。

 今回の総裁選は、9月20日か27日の投開票が有力とされていて、8月20日に決まる見通しです。

 一方、立憲民主党も9月23日に代表選を行います。泉代表が続投に意欲を示しているほか…

 (立憲民主党 枝野幸男前代表 9日)「この国をどうしたいかということを代表選挙で問いたいと思っています」

 枝野前代表が出馬の意向を表明。野田元総理も立候補を探る動きを見せています。党の新たな顔選びが本格化し始めています。

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